目標を設定した後は、自分の現状の英語のレベルを知ることが大切です。これによって、目標と現状にどれくらいの差があり、それに向けて何をしたら良いのかを明確化することができるからです。英語の再勉強が長続きしないのは、目標の設定が曖昧であること以外にも、根気ややる気が続いていかないということも原因となっています。それには、自分のレベルと購入した教材が合っていないということもあり、自分の英語力のなさから自信を喪失していくからだともいえます。

英語を身につける最良の方法は、長続きさせるという点を考えると、無理をせず、焦らず、面白がって興味を持ってやれるような教材を使用していくことが理想で、そのためには自分の英語力を知っておくことが重要です。書店で販売されている英語の教材を眺めてみるだけでも自分のレベルをある程度知ることができますし、各種試験に挑戦してみることもよいかもしれません。

また、実際に英語学校や英会話教室に通ってみるということも有効的です。この場合、自分だけではなく第三者からの目線も加わり、さらにその第三者がプロの講師なので、有益なアドバイスをしてくれる可能性が高いからです。また、その講師に自分の目指す目標を伝えれば、その目標に向けた勉強方法も提示してくれるかもしれません。また、実際に学校や教室に通うということになれば、自分のレベルが上がっているのかそうでないのか、講師との英会話を通じてはっきりするという点でもメリットは大きいのではないかと思います。また、自分以外にも目標に向かって頑張っているという人たちがいることを目の当たりにすることで、自分のレベルがどうなのかを相対的に比較することも可能となるのです。

日本人は、総じて英語を苦手であると感じている人が多く、コンプレックスもあると言われます。また、「自分は将来英語を使うことはない」と考え、そもそも学校での英語の勉強に真剣に取り組まなかったという場合も多いようです。このように英語に対し、消極的な姿勢だと、勉強そのものもやりがいがなく、あまり気乗りもしないことでしょう。そのような苦手意識を持ちながらも、一方では英語ができるようになりたいと考えるようになる人は少なくありません。しかし、実際に、英語でコミュニケーションを取りたいと思ったとしても何からどう手を付けたら良いのか、という英語再学習者も多いことも事実です。

まず、英語を再学習するに当たって必要なことは、英語を使えるようになることで、どうしたいのかという目標を設定することです。英語で日常会話や道案内をしたい、外国の映画を字幕なしで観たい、英語に携わる仕事に就きたい、昇進のために英語力をアップさせなければならない、といったように、個々人でその目標は様々で、それに向けた勉強方法も大きく異なります。1000m級の山を登るときに、エベレストを登るような重装備は不要です。これと同じように、単に英語力を伸ばすということだけでは十分ではなく、英語力を伸ばして何がしたいのかという目標を設定することで、それに応じた対策が適切にとれるようになるのです。

英語によってコミュニケーションを取ったり、英文を読んだり書いたりするには、継続的な英語の勉強が不可欠です。その継続性を維持するためにも、目標をしっかり設定し、それに向けてどう行動していったらよいのかを考えてくことが重要だと考えられます。

英語を書くという力についても、話す力、聞く力とは異なると考えがちですが、そうではありません。文章を書く場合、説明を簡潔に、相手に伝わるように意識するはずで、これがとっさに話をすることにも充分応用できるからです。

例えば、英語日記をつけてみるという方法が書く力を向上させることに役立つと言われています。その際、初めから英文を書くのではなく、一度日本語で書くことがよいでしょう。この日本文を英文にする際、そのまま日本文を英文にしようとすると、辞書を使いながら適切な言葉を探して表現するということになってしまいがちで、これではあまり効果的ではありません。極力日本文を自分が書けそうな文に書き直してみて、さらにそれを英文にしてみるという作業をすることで、会話においても「とっさに自分の知っている言葉を出す」ということがしやすくなるのです。

もちろん、それはそれとして、表現力を増やすという努力も必要でしょう。英語の教材は、受験から日常生活に対応しているものまで、様々あります。自分のレベルや目的にあった教材を手に入れることで、よりご自身の目標につながるのではないかと思います。また、リスニング教材も有効的に利用し、リスニングのCDを聞きながら、その音声を英文にしてみるということも充分効果的です。これにより、音の連鎖なども意識することができ、聞く力がより向上することにもつながります。

言葉の4つの技能、つまり聞く力・話す力・書く力・読む力は、どれかのみをすれば良いというものではありません。聞く力を伸ばすために、他の技能も伸ばすことで、他の技能についても興味関心が出て、結果的に英語を勉強しようとする意欲が湧くようになります。

英文を読むという作業は、英会話ができるようになりたいと思う人にとって、あまり関係がないことだと思われてしまうかもしれません。しかし、聞く・話すだけができるようになっても、表現には限りがきてしまいますし、様々な場面で使える汎用性を出しにくいということも考えられます。英文の本や雑誌を読むことで、語彙や熟語、または文法の様々な表現のストックが増え、様々な文章や言い回しのパターンを、聞き取りや話をする際の手助けにするということもとても大切なのです。

しかし、英語に親しむということを念頭においた場合、難しい専門書を読めたり、大学入試問題が解けるようになったりするまで勉強しなければならないというわけではありません。ご自身の英語レベルにもよりますが、ご自身が考える英語のレベルより少し低めのレベルの英文を読み、慣れていくという「多読」をすると比較的長続きすると言われています。また、ジャンルも自分の興味がある分野、ニュースだけで良いので、そういった英文を読むということも重要です。我々が文章を読むとき、事前知識がある場合とない場合はその文の理解が変わってきます。事前知識がある方が、文の内容を推測して読むことができますし、知らない単語が1つ2つあったとしてもそれにとらわれることなく読み進めることが可能です。

基本的に、英文は日本文と語順が違います。英文を読む際、日本文の語順に直してしっかり訳しておかないといけないと思いがちですが、そんなことはありません。英文をその語順のままなんとなく理解するということがとても重要です。この語順が頭に入ると、聞き取りや話すという場面になってもいちいち頭で考えずにできるようになるのです。